気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
クスクス笑ってそう言った賀上さんに、わたしはどう反応していいのかわからないので黙っておいた。
「お前と吉葉はお似合いだよ。吉葉が仕事に対して真面目っぽくなってきたのも、お前のおかげだろう。大事な恋人との時間を多く確保するにはどう働けばいいのか、ちゃんとわかっているみたいだ」
ええっ、今後のステップアップのためじゃなかったの!?
てっきりこれからの自分を考えているからだと思っていたわたしは、唖然としてしまった。
けど、わたしとの時間のためにそうしてくれるのは、うれしい……。
「じゃ、頼んだデザインのラフ早くよこせって吉葉に言っておいてくれ」
頬が緩みそうになるのを我慢していたわたしにそう言った賀上さんは、歩き出してデスクの方へ戻っていった。
「もうっ、景さん! 仕事してください!」
バンッ、と作業ルームのドアを開けたわたしは、気だるげにソファに座っている景さんを睨む。
頻度は少なくなったものの、わたしの『仕事してください!』はまだ続いている。
忘れた頃に手を抜くんだから。もうっ、少しではなく完全にその自由奔放を直してほしい。
「お前と吉葉はお似合いだよ。吉葉が仕事に対して真面目っぽくなってきたのも、お前のおかげだろう。大事な恋人との時間を多く確保するにはどう働けばいいのか、ちゃんとわかっているみたいだ」
ええっ、今後のステップアップのためじゃなかったの!?
てっきりこれからの自分を考えているからだと思っていたわたしは、唖然としてしまった。
けど、わたしとの時間のためにそうしてくれるのは、うれしい……。
「じゃ、頼んだデザインのラフ早くよこせって吉葉に言っておいてくれ」
頬が緩みそうになるのを我慢していたわたしにそう言った賀上さんは、歩き出してデスクの方へ戻っていった。
「もうっ、景さん! 仕事してください!」
バンッ、と作業ルームのドアを開けたわたしは、気だるげにソファに座っている景さんを睨む。
頻度は少なくなったものの、わたしの『仕事してください!』はまだ続いている。
忘れた頃に手を抜くんだから。もうっ、少しではなく完全にその自由奔放を直してほしい。