気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「は、はい、頑張ります」
わたしのことなんてそこまで興味ないだろうから、『ふーん』という対応をされるだろうと思っていたのに、そんなふうに言ってもらえるとは思わなかった。
景さん、予測不能。
くすぐったい気持ちに笑ってしまいそうになるのを必死で堪えていると、わたしの肩に手を置いている景さんが、座っている椅子から立ち上がろうと支えにするように体重をかけてきた。
構えていたわけじゃないので、急に肩が沈んで「わぁっ!?」となりながらも反射的にふんばる。
「あー、腹減ったなぁ……?」
先程から距離が近かったせいもあって、中腰の景さんの顔がわたしの耳元にある状態。
景さんの息がかかるんじゃないかと意識したら、勝手に鼓動が速くなった。
どうしてそんなに微妙な位置で止まってるの?
そう思っていたら、景さんの腕がわたしの反対側の肩にまで伸びてきて、耳の近くに指先が触れた。
「春ちゃんさ……」
「っ……景さん……?」
ここはオフィスで、まわりに人がいるのに!
ちょっと、なんですか、近すぎでじゃないですか……! と、信じられないほど胸の音を騒がせていると、景さんはすべるように腕を抜いて、体を反転させながらわたしから離れた。
「美味しそうなの持ってるじゃん。いただき」
「……え?」
わたしのことなんてそこまで興味ないだろうから、『ふーん』という対応をされるだろうと思っていたのに、そんなふうに言ってもらえるとは思わなかった。
景さん、予測不能。
くすぐったい気持ちに笑ってしまいそうになるのを必死で堪えていると、わたしの肩に手を置いている景さんが、座っている椅子から立ち上がろうと支えにするように体重をかけてきた。
構えていたわけじゃないので、急に肩が沈んで「わぁっ!?」となりながらも反射的にふんばる。
「あー、腹減ったなぁ……?」
先程から距離が近かったせいもあって、中腰の景さんの顔がわたしの耳元にある状態。
景さんの息がかかるんじゃないかと意識したら、勝手に鼓動が速くなった。
どうしてそんなに微妙な位置で止まってるの?
そう思っていたら、景さんの腕がわたしの反対側の肩にまで伸びてきて、耳の近くに指先が触れた。
「春ちゃんさ……」
「っ……景さん……?」
ここはオフィスで、まわりに人がいるのに!
ちょっと、なんですか、近すぎでじゃないですか……! と、信じられないほど胸の音を騒がせていると、景さんはすべるように腕を抜いて、体を反転させながらわたしから離れた。
「美味しそうなの持ってるじゃん。いただき」
「……え?」