気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「はあー、美味しい! 日本のお店で飲むのは久しぶりだわ」
しかもペースが速い。全員生ビールを飲んでいるけれど、峯川さんのジョッキはもう空になりそう。
「次を頼みましょうか」
「うん、お願い」
そこで気を利かせたのが景さんで、先程から勘ぐっているわたしはちらちらと隣を窺っていた。
きっと、峯川さんが先輩だから景さんはそうやって気を利かせているんだよね。
峯川さんは賀上さんと同い年で、景さんの四歳上だと教えてくれた。前の職場で、景さんは新人のころ峯川さんの仕事をよく手伝っていたらしい。
『新人なんて時期、あまりなかったけれどね。それでも、景くんはよくわたしの仕事をサポートしてくれたわ』と、峯川さんが懐かしむように言っていた。
「それより景くん、怒ってない?」
「なにをですか?」
二杯目のビールが運ばれてきて、それを一口飲んだ峯川さんはほんの少し眉尻を下げて景さんを見た。
「内心わたしのこと、ふざけるなって思っているんじゃない?」
探るような峯川さんの瞳。それを横から見ているわたしが、なんだか落ち着かない気持ちになってしまう。
しかもペースが速い。全員生ビールを飲んでいるけれど、峯川さんのジョッキはもう空になりそう。
「次を頼みましょうか」
「うん、お願い」
そこで気を利かせたのが景さんで、先程から勘ぐっているわたしはちらちらと隣を窺っていた。
きっと、峯川さんが先輩だから景さんはそうやって気を利かせているんだよね。
峯川さんは賀上さんと同い年で、景さんの四歳上だと教えてくれた。前の職場で、景さんは新人のころ峯川さんの仕事をよく手伝っていたらしい。
『新人なんて時期、あまりなかったけれどね。それでも、景くんはよくわたしの仕事をサポートしてくれたわ』と、峯川さんが懐かしむように言っていた。
「それより景くん、怒ってない?」
「なにをですか?」
二杯目のビールが運ばれてきて、それを一口飲んだ峯川さんはほんの少し眉尻を下げて景さんを見た。
「内心わたしのこと、ふざけるなって思っているんじゃない?」
探るような峯川さんの瞳。それを横から見ているわたしが、なんだか落ち着かない気持ちになってしまう。