気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「……今回の広告デザインですか? それは、断られたときは少々イラッとしたけど、礼香さんだとわかって納得です。あなたのデザインは素敵ですから」
景さんの言葉は、お世辞やご機嫌とりで言っているようには聞こえない。きっと、峯川さんを尊敬しているのだろう。
「確かに、お前は昔から腹が立つほどセンスがいいからな」
「なによ英介、嫉妬?」
「昔はあった。会社が違っても、お前の活躍は耳に入ってきていたから。今はそんなのどうでもいいけど」
「へえ……そういうこと余裕だして言えるなんて、年を取ったわね」
「俺が年を取ったなら、お前もだろう」
会話を聞きながら、わたしは黙々と目の前にある和風サラダを食べていた。
三人には独特な雰囲気があって、わたしなんかが会話に入る隙がない。
いわゆる蚊帳の外、というやつだ。
そんなわたしを気にしてくれたのは、意外にも賀上さんだった。
「サラダ、もっと頼むか?」
「あっ……いいえ、大丈夫です」
「遠慮せずにどんどん食えよ。がっつり飯系なんかどうだ?」
「はい、ありがとうございます」
賀上さんからメニューを受け取って、とりあえず中身に目を通した。
そうだな、話題についていけないなら食べて時間がすぎるのを待っているしかないかも。
景さんの言葉は、お世辞やご機嫌とりで言っているようには聞こえない。きっと、峯川さんを尊敬しているのだろう。
「確かに、お前は昔から腹が立つほどセンスがいいからな」
「なによ英介、嫉妬?」
「昔はあった。会社が違っても、お前の活躍は耳に入ってきていたから。今はそんなのどうでもいいけど」
「へえ……そういうこと余裕だして言えるなんて、年を取ったわね」
「俺が年を取ったなら、お前もだろう」
会話を聞きながら、わたしは黙々と目の前にある和風サラダを食べていた。
三人には独特な雰囲気があって、わたしなんかが会話に入る隙がない。
いわゆる蚊帳の外、というやつだ。
そんなわたしを気にしてくれたのは、意外にも賀上さんだった。
「サラダ、もっと頼むか?」
「あっ……いいえ、大丈夫です」
「遠慮せずにどんどん食えよ。がっつり飯系なんかどうだ?」
「はい、ありがとうございます」
賀上さんからメニューを受け取って、とりあえず中身に目を通した。
そうだな、話題についていけないなら食べて時間がすぎるのを待っているしかないかも。