気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
景さんへの態度をいつも通りに戻そうと思っていたのだけど、何事もなかったかのように声をかけていいものか、自分の中でどうしたらいいのだろうと考えてしまい、声をかけることができないでいた。
数日過ぎて、そこから納期の近い仕事が周りに増えてしまって、自分の仕事の合間に他のデザイナーを手伝ったりしていたら、避けようとしていないのに景さんと接する機会が本当にできなくなってしまった。
仕事が落ち着いたら、思い切って話しかけてみようかな。
自分のデスクから景さんのいる作業ルームの方を見つめながら、『仕事してください!』と彼に向かって言う自分を思い出していた。
日課のようなものだったのに。
そう思うと、寂しさのようなものが胸に広がった。
「朝本」
声をかけられてはっとすると、賀上さんがわたしのそばにやってきていた。
その表情に少しだけ焦りがあるように感じて、わたしはワーキングチェアを半分まわして体を向ける。
「なんですか?」
「実は、クライアントが急に当初の要望とは別のことを言ってきて、デザインを変えてほしいと言ってきた」
「え?」
「さすがにいきなりで、それだと納期には間に合わないって話をしたら、少しだけ伸ばしてもらえた。とりあえず、明日までに指示通りデザインを変更してほしい」
「あ、あの、」
「俺はこれから打ち合わせと、別件の作業があって今日は手伝ってやれないが、明日は手が空いてる。とりあえず、今日はお前だけで進めてくれ」
数日過ぎて、そこから納期の近い仕事が周りに増えてしまって、自分の仕事の合間に他のデザイナーを手伝ったりしていたら、避けようとしていないのに景さんと接する機会が本当にできなくなってしまった。
仕事が落ち着いたら、思い切って話しかけてみようかな。
自分のデスクから景さんのいる作業ルームの方を見つめながら、『仕事してください!』と彼に向かって言う自分を思い出していた。
日課のようなものだったのに。
そう思うと、寂しさのようなものが胸に広がった。
「朝本」
声をかけられてはっとすると、賀上さんがわたしのそばにやってきていた。
その表情に少しだけ焦りがあるように感じて、わたしはワーキングチェアを半分まわして体を向ける。
「なんですか?」
「実は、クライアントが急に当初の要望とは別のことを言ってきて、デザインを変えてほしいと言ってきた」
「え?」
「さすがにいきなりで、それだと納期には間に合わないって話をしたら、少しだけ伸ばしてもらえた。とりあえず、明日までに指示通りデザインを変更してほしい」
「あ、あの、」
「俺はこれから打ち合わせと、別件の作業があって今日は手伝ってやれないが、明日は手が空いてる。とりあえず、今日はお前だけで進めてくれ」