気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
それから二時間後、景さんと話し合いながらデザインが完成した。
「できた! 一度リサイズしてみて確認を……」
「後は俺がやっとくから、春ちゃんは少し休んで」
「え、でも……」
「明日も修正作業が続くかもしれない。少し体を休めないと、しんどくなる」
そう言った景さんはわたしの椅子を押して横へずらし、作業デスクを乗っ取る。
「だ、大丈夫ですよ、景さん、わたし――」
「いいから。言うこと聞いてくれないかな?」
「っ……!」
慌ててデスクを取り返そうとそばに寄ったわたしに、景さんはいたずらな笑みを浮かべて顔を近づけた。
その綺麗な顔にひるんでしまったわたしは、ゆっくりと後ろに下がる。
景さんは、「作業ルームのソファで寝てていいよ」と言って画面に視線を向けた。
彼の心遣いに、目元が熱くなる。
「気にしなくていいんだよ。俺、春ちゃんのこと手伝える余裕あるんだからさ」
「っ……景さんっ……」
「……はあー? なんで急に泣き出すんだよ」
本当に、どうして急に泣けてきたのだろう。
午後からずっと作業していたのがようやく一安心できるところまできて、気を張っていたものがいっきに緩んだのかもしれない。
いきなり泣き出して恥ずかしいと自分でも思うのに、目元を拭っても涙がぽろぽろ流れていく。
なんで止まらないの!?と焦ってしまう。
職場で泣くなんて、なにをやっているんだろう。
「できた! 一度リサイズしてみて確認を……」
「後は俺がやっとくから、春ちゃんは少し休んで」
「え、でも……」
「明日も修正作業が続くかもしれない。少し体を休めないと、しんどくなる」
そう言った景さんはわたしの椅子を押して横へずらし、作業デスクを乗っ取る。
「だ、大丈夫ですよ、景さん、わたし――」
「いいから。言うこと聞いてくれないかな?」
「っ……!」
慌ててデスクを取り返そうとそばに寄ったわたしに、景さんはいたずらな笑みを浮かべて顔を近づけた。
その綺麗な顔にひるんでしまったわたしは、ゆっくりと後ろに下がる。
景さんは、「作業ルームのソファで寝てていいよ」と言って画面に視線を向けた。
彼の心遣いに、目元が熱くなる。
「気にしなくていいんだよ。俺、春ちゃんのこと手伝える余裕あるんだからさ」
「っ……景さんっ……」
「……はあー? なんで急に泣き出すんだよ」
本当に、どうして急に泣けてきたのだろう。
午後からずっと作業していたのがようやく一安心できるところまできて、気を張っていたものがいっきに緩んだのかもしれない。
いきなり泣き出して恥ずかしいと自分でも思うのに、目元を拭っても涙がぽろぽろ流れていく。
なんで止まらないの!?と焦ってしまう。
職場で泣くなんて、なにをやっているんだろう。