気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
そんなことを考えながらデスクの上にある資料を整理しようとしたとき、ふと、景さんの作業ルームを見つめた。
デザインが無事通ったことの報告や、手伝ってくれたお礼もちゃんと言いたいから、景さんにご飯を食べに行きませんかと、言ってみようかな。
いやでも、キスのことが頭に浮かんでいつも通りの態度でいられるかわからないし……。
だけどこのままではいつまでたっても景さんに声をかけられず、タイミングもわからなくなってしまう。
『一緒に作業をしてくれたお礼』という理由があるうちに行動しないと。
よし、と決心したわたしは、自分の仕事を終わらせた後、景さんが作業ルームから出てくるのを帰る支度をして待っていた。
景さんが出てきたのは、午後六時。
「お疲れ様です」と帰っていく彼と一瞬目が合ったけれど、デスクからは声をかけられず、わたしは慌てて立ち上がって追いかけた。
「け、景さん!」
エレベーターを待っていた景さんを数メートル手前で呼ぶと、彼はわたしの方へ顔を向けた。
「なに?」
景さんはいつも通りの態度。キスをしたのに、どうして普通にしていられるのか。
わたしなんて、何度も思い出してドキドキしているのに。
一体あのキスはなんだったんですか!と、聞きたくても聞けない。とりあえずわたしもいつも通りにしよう、と心を落ち着かせようとしながら景さんの隣に立ったわたしはまず、作業のお礼を伝えることにした。
デザインが無事通ったことの報告や、手伝ってくれたお礼もちゃんと言いたいから、景さんにご飯を食べに行きませんかと、言ってみようかな。
いやでも、キスのことが頭に浮かんでいつも通りの態度でいられるかわからないし……。
だけどこのままではいつまでたっても景さんに声をかけられず、タイミングもわからなくなってしまう。
『一緒に作業をしてくれたお礼』という理由があるうちに行動しないと。
よし、と決心したわたしは、自分の仕事を終わらせた後、景さんが作業ルームから出てくるのを帰る支度をして待っていた。
景さんが出てきたのは、午後六時。
「お疲れ様です」と帰っていく彼と一瞬目が合ったけれど、デスクからは声をかけられず、わたしは慌てて立ち上がって追いかけた。
「け、景さん!」
エレベーターを待っていた景さんを数メートル手前で呼ぶと、彼はわたしの方へ顔を向けた。
「なに?」
景さんはいつも通りの態度。キスをしたのに、どうして普通にしていられるのか。
わたしなんて、何度も思い出してドキドキしているのに。
一体あのキスはなんだったんですか!と、聞きたくても聞けない。とりあえずわたしもいつも通りにしよう、と心を落ち着かせようとしながら景さんの隣に立ったわたしはまず、作業のお礼を伝えることにした。