気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
そう思って景さんのことを見ていたわたしの隣に再び腰を下ろした彼は、ぐっと顔を近づけてきた。突然のことにドキリとして息をのむ。
いきなり、なに?
目の前で長いまつ毛がパサッと動いた。
「心労だっけ……悪かったね、迷惑ばかりかけて」
彼の意外な謝罪に、ぽかんとしてしまった。
まさか素直に反省するような言葉が聞けるとは思わなかったから。
いつも口うるさく言っていた効果かな? 反省してくれているのだろうか。
「いいえ……わかってくれればいいんです」
「ありがとう」
景さんはわたしの前髪を撫でて微笑んだ。なんだか、優しい。
こういうことをされると鼓動が速くなってしまう。
「もうさ、俺のそばにいなよ」
「……へ?」
「この部屋にデスク持ってきて、俺のこと見張ってて」
「な、なに言ってるんですか。そんなことできませんよ。他にも仕事があるんですから」
戸惑いながらそう答えたわたしから、「だよね」と言って景さんは離れた。
内心『そばにいなよ』なんて言われて、ドキドキしている。
たまに強引なことを言うときの景さんの声は、胸の奥をくすぐるの。
わたしはうつむいて、どうにかして高鳴る胸が静まるようにコントロールできないかと、一生懸命だった。
とにかく、今は目の前の仕事を片付けないと。
そう思っていたときはっとして、顔を上げる。
今まで隣にいた景さんが、いない! しまった、やられた!
いきなり、なに?
目の前で長いまつ毛がパサッと動いた。
「心労だっけ……悪かったね、迷惑ばかりかけて」
彼の意外な謝罪に、ぽかんとしてしまった。
まさか素直に反省するような言葉が聞けるとは思わなかったから。
いつも口うるさく言っていた効果かな? 反省してくれているのだろうか。
「いいえ……わかってくれればいいんです」
「ありがとう」
景さんはわたしの前髪を撫でて微笑んだ。なんだか、優しい。
こういうことをされると鼓動が速くなってしまう。
「もうさ、俺のそばにいなよ」
「……へ?」
「この部屋にデスク持ってきて、俺のこと見張ってて」
「な、なに言ってるんですか。そんなことできませんよ。他にも仕事があるんですから」
戸惑いながらそう答えたわたしから、「だよね」と言って景さんは離れた。
内心『そばにいなよ』なんて言われて、ドキドキしている。
たまに強引なことを言うときの景さんの声は、胸の奥をくすぐるの。
わたしはうつむいて、どうにかして高鳴る胸が静まるようにコントロールできないかと、一生懸命だった。
とにかく、今は目の前の仕事を片付けないと。
そう思っていたときはっとして、顔を上げる。
今まで隣にいた景さんが、いない! しまった、やられた!