❁初恋 ~あなたと私の物語~❁



「せ、彗也終わったよ?」




「じゃ、行くか」




スッと伸びてきた手。




ギュッと握り返して歩き始めた。




「ねえねえ、彗也?彗也のクラス行きたい!」



「え……行くの?」



「?彗也のクラス何してるの?」




「じゃあ、行ってからのお楽しみってことで。……行くぞ」



そう言って手を引いて行ってくれた。




< 109 / 116 >

この作品をシェア

pagetop