❁初恋 ~あなたと私の物語~❁
「もう、莉香遅いわよ」
玄関から外を見ると、予想していた通り
小野寺先輩がいた。
「……変なヤツにまた会った。マジでついてないな。」
凄く嫌そうな顔をしている
「私だって凄くついてないもん!最悪!」
「あら、彗也知り合いだったの?」
「いや、ただ単にうるさい人ってだけ知ってる」
「サイテー!あんたの方がうるさいよ!」
「まあまあ、仲が良くて良かったわ」
嬉しそうな顔をするお母さん。何処が仲良さそうな感じに見えるのか私にはさっぱりわからない。