❁初恋 ~あなたと私の物語~❁
昼休み
授業の終わりのチャイムがなると、廊下から女子がキャーキャー言う声が聞こえてきた。まさかと思い、恐る恐る廊下をのぞき込むと……予想通りあの3人がいた。
「バカ、見つけた。」
すぐに小野寺先輩に見つかった私達。
「ほら、バカなんて言っちゃダメだよ!女の子には優しく。」
ニコッと笑う優愛のお兄さん。
「あっ!優愛ちゃんだー!優斗の妹ちゃん!可愛いねー」
そう言って頭を優しくポンポンとした、瀬戸先輩。
優愛を見ると顔がほくほくと、真っ赤になっていた。