銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
『一匹狼?普通はそこは族に所属してるやつと出会うところじゃねぇの?』


『普通はな。…俺はその人にケンカを教えてもらったんだ。生きやすい生き方も』


『それがラブリー史音…』


『その呼び方やめろなっ?…まぁ、それから家や学校では猫かぶって、夜にはこれでいくことにしたんだ』


『え?でもそれならどうして私の前ではラブリー史音だったんだ?あの時の様子からしたら雄吾たちは知ってたんだろ?』


『初めてだったんだ』


『え?』


『この人だけには何があっても嫌われたくないって思ったのは』


『史音…』


『だから猫かぶってたんだよ。まぁ、今じゃ癖のようなもんだ』


そう言って史音は笑っていたね。


史音の過去を知ることができて私は嬉しかったよ。






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