銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「あー…」


ポリポリと頭をかく禅。


口を開きかけたその時。


「あれ?依亜と史音、今きたんですか?」


…タイミングいいね。


というか、どこにいたんでしょうか。


倉庫に来た時はいなかったような気もしますが?


「うん、まぁね。来たはいいけど、これでしょう?こうなった理由を今聞き出そうとしてるところ」


「ああ、これですか。なかなかホラーですよね」


ホラーって…呑気すぎません?


ほら、史音も呆れてるよ?


「べ、別にケンカしてへんからな?!」


「ふーん…?」


そうやって慌ててる方が怪しいけど?


本人はそのことにも気づかないくらい慌ててるけど。


「ほんまや!こ、これはそのー勉強に夢中になりすぎてなっ?容量オーバーで倒れてるだけやねんっ」


「容量オーバーって…」


「本当のことですよ。僕も勉強教えていましたから」











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