銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「それは悪いと思ってるよ!だからほらっ、スケットも連れてきたし?」


「スケット?」


「あ…っ」


空にぃの本音はそれか!


「はぁ…依亜、もう許してやってよ」


「史音?」


史音はいいの?


史音だって暇なわけじゃないのに…。


「空さんは妊婦の美夢さんを1人家に残すのが嫌なんだよ。だから早く仕事を終わらすためにも、依亜のためにも手伝ってくれって」


「史音っ?!何バラしてっ!」


「空さん、依亜にはちゃんと言わないと仕事、手伝ってくれなくなりますよ」


「うっ…」


なるほど。


史音のおかげで空にぃに本音がわかった。


確かに美夢ちゃん1人を残すのは私も反対だ。


だからといって、仕事を早く終わらせたところで、また新しい仕事がくるのでは?


空にぃはこれでも一応社長なわけだし。


「でも、新しくきた仕事はどうするの?」


「それは大丈夫。父さんに交渉してきたから」


「お父さんと?」


ニヤリと笑う空にぃは悪い顔をしていて。


一体何を交渉したのやら。


まぁ、今わかることは、お父さんにも私にも影響するということ。



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