銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「依亜、会いたかった…」


近づいてきたと思ったら、そのまま抱きしめられた。


久しぶりの史音の体温。


私も史音の背中に手を回し、抱きしめ返す。


「1ヶ月ぶりだな」


「だね。全然会えなかったし…」


クラスが違うとこんなにすれ違うものなのかな?


そう思うくらい史音と会うことが出来なかった。


はぁ…切れかけていたバッテリーが史音で満たされていく。


「狼鬼はどう?みんな元気?」


「みんな元気だよ。依亜に会いたがってた」


「そっか〜。今度会いに行くってみんなに伝えて?」


そのためにも頑張って仕事を終わらせないと。


なんて考えていると、史音の抱きしめる力が強くなった。



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