銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「ふっ。これから毎日会えるな」


腕を引かれ、抱きしめられる。


力強い腕は本当にたくましい。


この腕に私は何回も助けられてきた。


…最初は可愛いキャラだったけど。


それでも、この力強い腕だけは変わらない。


「依亜、みんなを頼れ。俺や、空さん、瑠依。そして…お前のことを尊敬し、総長と呼ぶ狼鬼のみんなを」


史音は…勘違いしてる。


私が過去のせいで頼ることが出来ないと思ってる。


だけどね?


「私はもういっぱい頼ってるよ」


もう迷惑かけないように1人で頑張っていた私じゃないから。


1人じゃないって教えてくれたから。


だから私は頼ることが出来るんだ。


「ふっ、そっか」


「うん!ありがとう!」


史音には借りがいっぱいある。


その借りを返せるように、私はこれからも頑張ろう。


「さぁて!仕事やりますか!」




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