銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
『5分で一般の方入られまーす!』


「あらあら、もうそんな時間ですのね」


「早く戻りましょう!」


あー、この格好で戻るのか。


帰りたい。


けど、ここで帰ると夕凪の印象が悪くなってしまうかもしれない。


それだけはダメ。


お父さんとお母さん、空にぃの名前を汚すことだけはしたくない。


ここまできたら腹を括ろう。






って戻ってきたのはいいけど…お客さん多すぎません?!


戻ってきたのと同時に開店したメイド喫茶。


開店からお客さんで賑わっています。


…なんて言ってる暇はないっ!!


本気で忙しい!!


案内してオーダー取って料理運んで…。


もうバッタバタ!


「夕凪さん!3番のオーダーお願いします!」


「わかりました!」


3番のテーブルって言ったら窓側の席だよね?


「お待たせいたしました!ご注文をお伺いします!」


「…依亜?」


「げっ」


あ、声出ちゃった。


「げってひどくねぇか?…彼氏に向かって」


「いやいや、史音さん?なんでここにいるの?!」


げって言ったことは謝るけど!


どうしてここにいるのかな?!


私、史音がくるなんて聞いてないよ?



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