銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「僕が連れてきたんです」


「…雄吾まで来たのね」


来ることは知ってたけど。


なんでよりにもよって私のクラスに…。


はぁ…とため息をつく私と、爽やかに笑う雄吾、どこか不機嫌の史音。


周りから見たらすごい光景なんだろうな〜。


「補足程度に言っときますが、教室にくるまでメイド喫茶なんて知りませんでしたからね?」


「え?そうなの?」


知っててからかいに来たとかじゃなくて?


「まぁな。だって依亜のクラス、パンフレットでは〝普通〟の喫茶店ってなってるからな」


うわ、普通を強調して言ったよ。


…ん?普通?


「え?!メイド喫茶って書いてなかったの?!」


「そうですよ。だからここに来た時は驚いたんですよ」


…てかさ、パンフレットにはメイド喫茶って書いてなかったってことは急に思いついたってことだよね?


よく先生が許したな〜。


…あ、こう見えてもみんなはご令嬢やら御曹司だった。


先生も逆らえないわけだ。


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