銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「え〜!受けて下さいよ〜!」


「とりあえず!お話を聞かせて下さい」


このままじゃ先に進めないし。


私も暇なわけじゃないからね。


私がこうしている間にも、クラスメイトは働いてるわけだし。


任せっきりはよくない。


「…失礼しました。想像以上に美人だったもので、つい取り乱してしまいました」


あれ、意外とまとも?


「依頼の件なんですが、昼にやる〝誰が選ばれる?!藤倉学園のプリンセス!〟に出てほしいっす!」


…はい?


藤倉学園のプリンセス?


え、なんですか、それ。


というか、ネーミングセンスでしょ。


「えーっと、なんで私なんですか?」


この学園には可愛い子がいっぱいいる。


なのに私が選ばれたわけがわからない。


別に可愛いわけじゃないし。


街では最恐って言われるくらいだからね。


「これは生徒の推薦で決まるんっすよ。夕凪さんは他の出場者より推薦の数が多かったっす」


まじかよ。


誰だよ、俺に投票したやつっ!


後で聞き出してシメてやるっ!!


…っと、ついつい口調が戻るな〜。




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