銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「よし、上出来」


さて、残りはメイクだけ。


って言っても、いつもと同じメイクだからそんなに時間はかからない。


派手ではない、ナチュラルメイク。


派手な高校生や、派手な社長とか世の中にはいるけど、そんなにしてまで顔をいじりたくない。


まぁ、月影の時はスッピンだし。


暴れて汗かいたらメイク落ちて怖いことになるんだよね。


私も過去に1回経験したし。


禅にすっごく笑われたのを今でも覚えてる。


…思い出したらムカついてきた。


後で殴ろう、そうしよう。


『みなさーん!文化祭楽しんでますか〜?こちらは文化祭実行委員でーすっ!』


うわっ、始まった!


メイク道具を取り出し、さっさと終わらす。


黒髪から銀髪は見えてない。


メイクもバッチリ。


服装も短くも長くもないスカート丈。


そして最後に、〝6〟と書かれた札を胸元につければ準備OK!


準備も終わったし、体育館に向かおう。






早歩きで向かった体育館はすでに満員で。


外まで溢れかえっていた。


…どうしてこんなにいるんだろうか。



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