銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「ふっ、顔に出てるぞ」


「えっ?!」


とっさに両手で顔を隠す。


史音と両思いになれた上に、ずっと心に引っかかっていた生みの親の件も解決したからかな?


前よりも顔に出やすくなったような?


うぅ…しっかりしないと。


これじゃあ、情報を与えているようなものじゃない!


「依亜。俺達は血は繋がっていないが、俺は依亜のことを本当の妹だと思ってる。聞きたいことは何でも聞いていいんだよ」


空にぃはいつも私がほしい言葉をくれる。


それだけで心が温まるんだ。


「ありがとう。…お父さんに用ってなんだったの?」


「それを言いにここにきたんだ」


「私にも関係のあることなの?」


満面の笑みで縦に1つ頷く空にぃ。


私に関係あるってことは仕事関係なのかな?


はっ、まさか新しい仕事とか?!


うわ…っ、空にぃだったらありえるかもっ。


だって、ここにある仕事の半分は空にぃ関係のものが多いからね。


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