銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
『それでは、最後の質問です!』


ふぅ…やっと最後の質問か。


1つ目と2つ目の質問はリアルなものだったから、きっと3つ目は他の子たちと同様に、好きな食べ物とか好きな教科を聞かれるんだろうな。


なんて思っていたのに。


『榎本さんの幸せとはなんですか?!』


そこでまたリアルなものきます?!


南口さん、私に何か恨みでもあるんでしょうか。


そう思わせるくらいに、私ばかりにそんな質問が集中している。


なんて思いながらも、真面目に答えようとする私も私か。


「私の幸せは大好きな家族と大切な仲間。…大好きな人と一緒に笑い合えることです」


普通の人からしたら、そんなこと?って思うことかもしれない。


だけど、私にとったらすごく幸せなこと。


大切な人たちがいて、悲しい顔ではなく、笑顔なんだよ?


それを見るだけでも、私も笑顔になれる。


幸せになれるんだ。


『ふむふむ!いいですね!私も一度はそう言ってみたいです!』


「大丈夫ですよ。南口さんならすぐにそう思わせてくれる方と出会えますよ」


『榎本さんに言われるとそんな気がします!』


南口さんが気づいてないだけなんだよ。


あなたにそう思わせてくれる人はすぐ近くにいるんだよ。



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