銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
そうと決まれば…。


走るのをやめ、迎え撃つ体制をとっていたら…。


━━グイッ。


「うわっ?!」


ああ…なんて色気のない声…って違うっ!!


誰が私の腕を引っ張ったの?


〝誰?〟


そう声を掛けようとしたら、口を大きな手で塞がれた。


「んぅ?!」


「しっ。静かに」


言われた通りに静かにする。


悪意や殺気はないから大丈夫だろうという判断から。


それに…私はこの落ち着く匂いを知っているから。



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