銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「…よし、行ったね。大丈夫?…姉さん」


「ふぅ…助かったわ。ありがとう、…瑠依」


そう、私を助けてくれたのは弟の瑠依。


全く、いつから隠れていたのやら。


「それで、姉さんはなんであのイベントに?」


うっ…聞いてほしくないことを。


っていうか、その言い方からするとあのイベント見てたな。


「…実行委員に頼まれたのよ」


「頼まれただけで、あんなにめんどくさいものによく出る気になったね?」


「……瑠依さん?何か機嫌悪くない?」


言葉にトゲがある気がするのは私だけでしょうか。


「…知らない」


「るーい。プリンセスになったからといって、瑠依を1人にはしないよ?」


だから安心して。


もうあんな悲しい思いはさせないから。


お父さんとお母さんとの約束でもあるから。



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