銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
史音はというと…。


ちらっと史音を見てみると。


ひぃっ!!


もう怒りのオーラがやばいですっ。


私でも怯えるくらいの殺気だ。


ここに禅と雄吾がいたら、確実に禅は気絶してるよ。


…ん?


もしかして2人が部屋を出るまで抑えてた?


理性は少しは残っていたようです。


…多分、2人が出て行った瞬間に、その理性も消え失せたんだろうな。


なんて、冷静に考えてる場合じゃな…っ?!


「し、史音?!」


さっきまで私の前にいたはずの史音はいつの間にか私の後ろにいて。


気づいた時には抱き寄せられていた。


あ…史音の香水の匂い。


そういえばこうやって2人でいるの久しぶりだ。


空にぃの企みで私の癒し係となってしまった史音。


近くにはいるのに、触れることも、抱きしめてもらうこともできなくて。


まぁ、仕事中だから仕方ないんだけどね。



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