銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「鳴海くん!!ダンスのペアはまだ決まってないですよね?私とやりませんか?」


「何言ってるのよ!私とですわよね?」


「私ですわー!」


…こんな状態で。


史音は高校3年生になってから、〝素〟を出し始めた。


昔の可愛い史音よりもおモテになってるのだ。


可愛い史音より俺様な史音の方がいいなんて…お嬢様方の趣味がわからない。


私は…史音ならどの性格でもいいのに。


…って!!今はペア作り!!


申請の締め切りは明日なんだから!


こんなにぎりぎりになってしまったのも、仕事がなかなか終わらなかったせいなんだけどね…。


はぁ…。


史音とペア組む気だったから、ダメだった時のことを考えてなかった…。


史音はきっとあそこにいる美人さんと組む。


私を選んでほしいけど…わがままは言えない。


だからと言って他に…ってなるとな〜。


雄吾は卒業してるから無理だし、禅は…なんか嫌だし。


そういえば私ってオトコ友達なんていないんだった…っ。


あーどうしようっ。




< 65 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop