銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「あーごめん。言い方悪かった。夕凪さんが助けたのは俺の弟」
「高梨くんの弟?」
高梨くんに弟いたっけ?
そんなこと初めて聞くし、家族構成にも弟なんて書いていなかった。
…なんで家族構成を知っているかというのはまたいつか。
「高梨純、いや、今は針山純って言うんだけど。…髑髏って知ってるか?」
〝髑髏〟
聞いただけでもすぐにわかる。
私たち黒狼の敵だった族。
そして、私を殺すために産みの親によって作られた族。
長年敵対していたけど、つい最近黒狼と榎本組で潰したばかり。
「…弟は、純は大人しくて誰にでも優しい子だったんだ。だけどいつの日か純は家族を避け、俺も避けるようになった」
大人しくて優しかった弟の変貌。
何も相談されず、その上避けられて。
高梨くんの悲しそうに笑う顔が私の胸を締め付けられる。
私も…高梨くんの弟さんと同じことをしていたから。
「高梨くんの弟?」
高梨くんに弟いたっけ?
そんなこと初めて聞くし、家族構成にも弟なんて書いていなかった。
…なんで家族構成を知っているかというのはまたいつか。
「高梨純、いや、今は針山純って言うんだけど。…髑髏って知ってるか?」
〝髑髏〟
聞いただけでもすぐにわかる。
私たち黒狼の敵だった族。
そして、私を殺すために産みの親によって作られた族。
長年敵対していたけど、つい最近黒狼と榎本組で潰したばかり。
「…弟は、純は大人しくて誰にでも優しい子だったんだ。だけどいつの日か純は家族を避け、俺も避けるようになった」
大人しくて優しかった弟の変貌。
何も相談されず、その上避けられて。
高梨くんの悲しそうに笑う顔が私の胸を締め付けられる。
私も…高梨くんの弟さんと同じことをしていたから。