銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「…私と史音はね、私が留学中の1年間ずっと会っていなかったの」


あの時は本当に辛かった。


だって付き合ってすぐに留学だよ?


デートすらできなかったんだから。


「1年間…」


「会おうと思ったらいつでも会えたわ。でもお互い忙しくてね」


私は留学しながら向こうの支社で空にぃと一緒に仕事を。


史音は雄吾や禅と狼鬼を守りながら、将来のための勉強。


なかなか時間を作ることができなかった。


「でもね、それでも私たちは弱音を吐かなかった。私が頑張ったらすぐに日本に帰れるって約束だったから」


だから史音と会えなくても、ずっとそばにいるために私は頑張った。


今ではなく、未来のために。


「あの時があったからこそ、私たちはより強い絆で結ばれてる。ダンスのペアになれなかったからって、絆が離れるような私たちじゃない」


それは雄吾や禅、狼鬼のみんなにも言えることだけど。





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