銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
髪型は軽く巻き、髪の毛を左右にわけて編み込み、うなじ辺りでまとめる。


この時期には少し寒いけど、会場は暖かいから大丈夫。


私専属の人にお礼を言い、優紀くんの元へと向かう。


…すれ違うたびに見られるのは何でかな。


恥ずかしいからそんなに見ないでほしい…。


「依亜ちゃん」


「優紀くん。ごめんね、結構時間かかってしまって…」


もっと早く終わると思ってたんだよ。


だけどね、意外にも時間がかかりすぎてしまったのです。


「ううん、大丈夫。それよりもすごくキレイだね」


「ありがとう」


優紀くんが微笑み、私も微笑み返す。


ほんわか〜ってしていると。


「依亜?!う、浮気かっ?!史音がいるっちゅうのに!!!」


「ぜ、禅?」


一体どこから?!


っていうか、浮気って?!



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