銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「な、なんでや?!はっ!まさかドジったんか?!」


「禅じゃあるまいし、そんなドジ踏むようなことしねぇよ」


「俺かてそんなドジ踏まへんわ!」


どうだか。


禅ならやりそうだけど。


口が軽いとかじゃなくて、テンパるとダメなやつだからな。


「はいはい。とりあえず静かにしましょう?目立ってしまうのはいけないから」


口調を戻し、禅に優しく言う。


少しずつだけど、足音が近づいてきている。


気配的にはそんなにはいないけど、お嬢様というのは噂好きだからね。


「…説明してくれんなら」


「それぐらいちゃんとするわよ」


私をなんだと思ってるのよ。


説明するぐらいおやすい御用だって。


「それで…あ、夕凪さん!まぁ!素敵ねドレスですわ!」


「本当に!銀色の髪がよく映えていますわね!」


「ありがとうございます。みなさんも素敵なドレスですね」


「夕凪さんにそう言ってもらえると嬉しいです。
では、私たちはお先に会場に行ってますわね?」


「はい、ではまた後で」




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