銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
ふぅ…。


だいぶお嬢様たちの扱いには慣れてきたかな。


そっちの世界に慣れすぎると、裏の世界では仇になってしまう。


上手いこと両立しないといけない。


それがまた難しいんだよね。


「…そんで、こいつはなんで知ってるんや?」


「禅、こいつじゃなくて高梨 優紀くんね。ほら、髑髏倒した時に私が最後に倒した子覚えてる?」


「髑髏?…瑠依に叫んでた総長代理やろ?」


瑠依に叫んでたって…。


他に何かなかったのかな。


「そう、その子のお兄さんがこの優紀くん」


「はあぁあぁぁ?!」


「しーっ!」


さっき注意したのになんでまた叫ぶかな?!


学習してよ!


「す、すまん。しっかし、兄さんとはな。んで、その兄さんと依亜がペア組む意味はなんなん?」


「優紀くんの弟さん、純くんが私にヤられたおか
げで正気に戻ったみたいで、その恩返しがしたいんだって」


…っていうか、これ事情知らない人からしたら私が悪者じゃない?



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