銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「え?でも廊下にいるよ?」


「…誰が?」


「誰って…鳴海先輩が」


「はい?!」


嘘!史音が…ここにっ?!



頭にハテナを浮かべる瑠依と、なぜかため息をつく空にぃの横を通り、思いっきり扉を開ける。


「うおっ?!…って、依亜?!」


「…空にぃ、どういうことか説明、してくれるよね?」


笑顔で空にぃに言うと、空にぃが近づいてくる。


「はぁ…驚かすつもりだったんだけど失敗したな」


〝まさか瑠依がくるなんて予想外〟っと言っている空にぃは、どこか面白げなさそうだ。


十分驚いたからその作戦は成功だと思うけどな〜。


それに、妹思いの空にぃのことだ。


私のことを思ってのことだろうし。


史音に会うことが出来たのだ。


ここは笑顔で許そう。


そう心で決め、満面の笑みで3人を見た。



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