銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「…史音をペアに誘おうと思ったら女の子たちに囲まれてて、どうしようかと思っていた時に優紀くんに声かけられたの」


あの時は驚いたな〜。


学園の人気者が私に何の用?!ってなったし。


「優紀くん、あの髑髏との戦いの時に倉庫にいたらしくて、月影を見てすぐに私ってわかったんだって」


史音の目が見開かれる。


やっぱり驚くよね。


私も最初は驚いたもん。


銀色なんて髪色、不良ならどこにでもいる。


それなのに1発で私と気づいた。


優紀くんの洞察力はすごい。


まぁ、不良とは関係ない世界にいたからこそ気づいたっていうのもあるだろけど。


「それで弟を助けてくれたから恩返しがしたいって言われたの」


「恩返し?」


「うん。その恩返しが今日のペア」


恩返しがペア組むことって普通はおかしいんだけどね?


でも優紀くん、恩返しするって聞かないし。


ペアぐらいならいいかと思ったんだ。



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