銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
『なぁ、どうして本性を隠してたんだ?』


『昔はここまで荒れてなかったんだよ。小さい頃は本性を隠していた頃の俺みたいだったんだ』


『ラブリー史音?』


『ラブリーってお前…』


『そこは気にすんな。んで?可愛かった史音がどうしてこんな口も悪い不良になったんだよ』


『トゲがあるな…。まぁ、金持ちならどの家にもあるようなことだ』


『金持ちなら?』


『…期待されすぎて、その重荷に耐えられなかったんだ』


『期待…』


『俺がこの世界に飛び込んだのもその頃だ。親とケンカして飛び出して、行った先で一匹狼で怖がられていた先輩と出会ったんだ』









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