幼なじみの隣で不器用な恋を
眞紘くんと関わらないように避けてたのは自分なのに、話せないのが寂しかった。
正直、何日も話してないんじゃないかと思うほど、時間だって長く感じた。
やっぱり、眞紘くんとは…気軽に話せるのが一番いい。
今日、改めて…そう思った。
幼なじみとして、仲良く楽しく過ごしていくのが最善だよね…。
恋してるのは私だけ…。
だから、どんな時も過剰にドキドキしないように、意識しないように、私が全力で気持ちを抑えれば済む話だ…。
「あっ、そう言えば…花奏の手作り弁当、美味くて即行で完食した。本当、ありがとな。」
「…どういたしまして。これからも頑張って作るよ。今後は、おかずのバリエーションも増やすからね!」
「おう、楽しみにしてる。」
無邪気な笑顔の眞紘くんに、私も笑顔を返した。
眞紘くんとの仲が気まずくならないように、今が踏ん張りどころ。
気持ちが溢れないように頑張らなくちゃ…。