幼なじみの隣で不器用な恋を

先月末、なっちゃんの応援に誘った日から、眞紘くんの様子がおかしかったんだよね…。


いつもなら、長く続くような会話のキャッチボールも短めに終了しちゃうし、会話中に眞紘くんが不意に視線を逸らすことも度々あった。


昼食のお弁当を作ってきた日は、喜んでくれるんだけど、なんとなく…笑顔が強張ってるように感じた。


更に、一昨日からは別々に帰宅してる状態。


眞紘くんにも都合あるだろうし、私の部活があろうがなかろうが先に帰る日だってある…。


頭では分かってるんだけど、心の中は…どんよりと曇ってた。


なぜなら…


“今日、俺…先に帰るわ”


昨日も一昨日も、そう言ってきた眞紘くんは、声も表情も少し素っ気ない感じに思えたから。


私、眞紘くんの気に障るようなことを何か言っちゃったのかな…?


不機嫌にさせちゃったのかな…?


ここのところ、そんな不安ばかりを抱いてた。


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