幼なじみの隣で不器用な恋を
付き合う…?
牧田さんと眞紘くんが……。
ということは、二人は両想いだったんだ…。
そ、そっか…。
私なんかより、ずっとお似合いだもんね…牧田さん。
震える唇をキュッと噛み締めた。
こういう時、どんな反応したらいいんだろう…?
どんな顔をしたらいいのかな…?
必死に頭の中で考えていると、牧田さんは気まずそうな表情を浮かべた。
「ごめんなさい、今のは…ウソ。」
「えっ…?」
「ふんわりと柔らかいオーラの可愛らしい白石さんを見てたら、ちょっと意地悪なこと言いたくなっちゃったんだ…。驚かせて、本当にごめんね…。」
牧田さんは軽く頭を下げてから、言葉を続けた。
「告白したのは事実なの。だけど、私…キッパリと振られたんだ…ヒロに。」
「そう…なんですか?」
「うん。私とは付き合えない…って。でもね、私…告白したこと後悔してないよ。ちゃんと好きな人に素直な気持ちをぶつけることが出来たから、清々しい気分なんだ…。」
ニコッと笑う牧田さん。
なんだか笑顔が輝いて見えた。