幼なじみの隣で不器用な恋を

「ありがとう。花奏に応援してもらえると心強い…。俺、今日…告白しようと思ってるから。」


「そ、そう…。」


ということは、その女の子も牧田さんたちと一緒に体育館にバスケの試合を観戦しに来てるの…?


さっき再会したのかな…?


それで、このあと会う約束をしている…とか?


頭の中で勝手に想像を巡らせる。


あれこれ考えれば考えるほど、気持ちが沈んでいく一方だ。


「あの、その人と待ち合わせ…してるの?」


それなら、私…二人の邪魔になるだけだし、早く家に帰りたい。


公園散策…なんて気分になれないから…。


「待ち合わせ…っていうか、俺の近くに居るけど……」


ち、近く…!?


既に公園に来てるの?


驚いて周りをキョロキョロと見ていると、突然…眞紘くんに腕を掴まれて引き寄せられた。




「お前以外に、誰がいるんだよ…。」



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