幼なじみの隣で不器用な恋を
カレカノの関係って、幼なじみでいた時から…こんなにも変わるものなんだなぁ…。
自分の感情とか、眞紘くんの新しい一面を垣間見たりとか…。
色々な変化に驚きもあるけど、それ以上に嬉しさが勝ってる。
両想いがくれる幸せは偉大だ。
「花奏、帰りは…一緒に帰っていい?」
「でも、私…部活あるよ?」
「そんなの、終わるまで待つに決まってんじゃん。」
「う、うん…。それじゃあ、よろしくお願いします…。」
「なんで最後だけ、畏まってんだよ。」
「えっと、なんとなく……」
消え入りそうな声で呟くと、後ろからフッと笑う声が聞こえてきて、私も笑みが零れた。
「よし、充電完了。教室、戻るか!」
鎖骨の辺りに回されていた手を離した眞紘くん。
今度は、私の手を握って歩き出す。
無邪気な笑顔が爽やかで、キラキラ輝いていて、胸がキュンと音を奏でた。