幼なじみの隣で不器用な恋を
眞紘くんと初めてのデート…。
「ま、まだデートはハードルが高いよ。私…ドキドキし過ぎて心臓が爆発しちゃう気がする…。もっ、もう少し手を繋ぐことやキスとかに慣れてからの方が……」
「大丈夫、心臓は爆発しねぇから。それに、思い切って二人で出掛ければ、過度にドキドキすんのも少し緩和されるかもしれねぇだろ?」
「そ、そっか…。」
まあ…先延ばしにしたら、私の場合…いつデート出来るか分からないもんね…。
「とりあえず、デートっていうより俺の買い物に付き合う…って感じで気楽に考えろよ。」
「う、うん…。」
「んじゃ、決まりな。」
とびきりの笑顔に、私の胸が高鳴る。
ど、どうしよう…。
今から緊張しちゃう…。
彼女になって、初めて二人でお出掛けだよ…。
道行く女の人たちに冷ややかな目で見られないように、少しでも眞紘くんに釣り合えるように、頑張ってオシャレしなくては…。
心の中で意気込んだ。