幼なじみの隣で不器用な恋を
少し顔を俯けると、眞紘くんはポスンと私の頭に手をのせた。
「良からぬこと、考えてんだろ?」
「えっ…」
「他の女たちから、自分がどう見られてるか…って。不釣り合いだと思われてるんだろうな…とか。」
まさに、その通りのことを言われて、固まる私。
黙っていると、眞紘くんは私と同じ視線になるように背を屈める。
少し見つめ合ったのも束の間、彼は私の瞼にキスをした。
「ひゃっ……!」
予想外のことに、変な声が口から飛び出す。
ビックリしている私を眞紘くんは優しい眼差しで見つめた。
「周りを見る時、ネガティブなフィルターを外してみろよ。」
「ネガティブなフィルター…?」
「そう。後ろ向きな心で周りを見るんじゃなくて、思い切って、前向きな心で真っ直ぐ見てみな?そしたら、違ったものが見えるから。」
「でも…」
「ほら、心を切り替えるためにも、一度…目を閉じてみ?」
眞紘くんに促された私は、ギュッと目を瞑る。
その時だった。