幼なじみの隣で不器用な恋を
「そうなんだよ。部屋の照明よりもテーブルランプの方が本のストーリーに入り込める気がしてさ。っていうか、そんなことも覚えてくれてたんだ。」
「うん。小さい頃から眞紘くんの家にお邪魔することが多かったでしょ?眞紘くんの部屋で、よく遊んでたし、泊まったことも何度かあったから印象に残ってるの。」
「そっか。そうだよなぁ…。」
眞紘くんも懐かしくそうに目を細める。
寝る前にテーブルランプを点けて、眞紘くんと他愛ない話をして盛り上がったっけ。
小さい頃のお泊まり、楽しかったな…。
「また…泊まりに来いよ、俺の部屋に。」
「えっ…」
「俺たち付き合ってるんだから、気軽に来てもらって構わないし。」
照れくさそうに呟く眞紘くんに、胸がドクンと高鳴る。
眞紘くんの部屋にお泊まり…。
こうして二人でデートするだけでも、いっぱいドキドキしてるのに、家に行ったらどうなるんだろ…。
常に心が落ち着かなそう…。