幼なじみの隣で不器用な恋を
「う、うん…。じゃあ、泊まりに行く時は事前に連絡するね…。」
「分かった。まあ、連絡無しでも全然良いけど。」
「りょ、了解…。あっ、あそこ…雑貨屋さんだから、早速…入ってみよっか!眞紘くんの気に入るもの、あるといいね!」
私はアタフタしながら、お店の看板を指差した。
お泊まりは、当分…先かな。
まずは、眞紘くんと一緒に居る時の、過剰なドキドキ症状が緩和してからにしなくちゃ…。
心の中で頷きながら、雑貨屋さんへと入る。
落ち着いた雰囲気の店内に並ぶ、オシャレな雑貨の数々。
まず、目に留まったのはテーブルランプだ。
「これ、前に眞紘くんの部屋にあったものに似てる…。」
私が視線を向けたのは、円筒状のベージュ色のランプシェードが付けられた置き型のテーブルランプ。
「本当だ。シェードの色とか大きさが少し違うけど、確かに似てるな。」
「眞紘くん、こういう淡くて優しい明かりが好き…って小学生の頃に言ってたよね。私も、この温かい光…好きだなぁ…。」
ホッとするような、落ち着く光なんだよね。