幼なじみの隣で不器用な恋を

「ううん、ダメじゃないよ…!私も、そうしたい…。」


家族にお祝いしてもらえる誕生日も嬉しいけど、大好きな人と過ごせる誕生日は、もっと嬉しい。


付き合うことになってから初めて迎える誕生日だから、尚更。


「分かった。その日、どうする?学校終わった後、デート行く?それとも、俺の家でパーティーする?」


「えっと……」


そうだなぁ…。


デートも楽しいけど、どうしても人目を気にしてソワソワしまう。


どちらかと言うと、家でパーティーの方が二人で落ち着いて過ごせるかな…。


「家でパーティーがいいです…」


「ん、了解。」


眞紘くんは優しく目を細めて笑った。


一緒に夕ご飯を食べるのって、かなり久しぶりだから楽しみ…。


あ、そうだ…!


「眞紘くん、あの…夕ご飯なんだけど、二人で作るっていうのはどうかな…?前に、眞紘くん…料理を教えて欲しいって言ってたでしょ…?」


あれから、私…何も力になれてないし、ちょうど良い機会だよね。

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