幼なじみの隣で不器用な恋を
幸せな時間
「よし、準備完了。」
朝食を食べ終えた後、制服に着替えた私はカレンダーを見て頬を緩ませる。
今日は、6月10日。
私の誕生日。
眞紘くんの家にお邪魔するのは初めてだから緊張するけど、それ以上に二人で過ごす時間を楽しみにしてる自分がいる。
早く放課後にならないかな…。
心を弾ませながら、外に出ると…
「おはよ。」
家の前で待っていた眞紘くんが軽く手を上げて微笑む。
「眞紘くん、おはよう…!」
笑顔で駆け寄ると、突然…おでこにキスを落とされた。
「えっ!?今の…」
「花奏、誕生日おめでとう。」
優しい眼差しと満面の笑顔の眞紘くんに、心臓が跳ね上がる。
キスされると思わなかったから、ビックリした…。
ドキドキして顔が熱いよ…。