幼なじみの隣で不器用な恋を
「顔、真っ赤。」
「あっ、当たり前だよ。キスされると思ってなかったもん…。ここ、外なんだよ?近所の人に見られる可能性もあるのに…」
「大丈夫、誰も見てねぇよ。」
眞紘くんが私の頭を優しく撫でた、その時。
「……いや、しっかり見ちまったし。」
聞き覚えのある声に、私と眞紘くんは同じタイミングで視線を向ける。
その先には、気まずそうに笑う矢口くんと目を輝かせている なっちゃんがいた。
二人に見られてたなんて、恥ずかしい…。
「眞紘、朝から攻めてるね。そんな調子で保つの?」
「大丈夫に決まってんだろ。」
眞紘くんたち、何の会話してるんだろう?
体調の話?
頭の中に疑問符を浮かべていた時、ふと……ある光景が私の目に留まった。
あれ?
なっちゃんと矢口くん、手を繋いでる…。
二人とは小さい頃からの付き合いだけど、手を繋いでるところなんて、今まで見たことない。
ということは、もしかして……