幼なじみの隣で不器用な恋を
「あれ?どこか立ち寄るの…?」
「ああ。帰る前にスーパーで買い物して行こうと思ってさ。一緒に料理作るし、二人で買い物したかったから。」
そっか…!
眞紘くんの家に着いた後、改めて行くよりも帰る途中で寄った方が効率いいもんね。
「そう言えば、夕ご飯のメニューって、まだ決めてなかったよね?何にする?」
「そうだなぁ……。オムライスとリンゴは既に決定してるから、あとは……花奏のお任せでいいよ。」
「えっ…」
まだ、眞紘くんと今夜のメニューの話は何もしてなかったはずだけど…
不思議に思っていると、眞紘くんはフッと笑った。
「オムライスとリンゴは、花奏の誕生日の定番だろ?」
そっか…。
眞紘くん、私の誕生日の夕ご飯のメニューが決まってること、ずっと覚えていてくれてたんだよね。
それを聞いた時は凄く嬉しかったなぁ…。
「ちなみに、ケーキは『sweets album』のを予約済だから、買い物終わったら取りに行こう?」
「そっ、そうなの!?ありがとう!」
ケーキも頼んでくれてたんだ…。
嬉しくて、さっきからニヤケっぱなしだよ…私。