幼なじみの隣で不器用な恋を

足取り軽くスーパーに辿り着いた私。


ショッピングカートを引く眞紘くんの隣に並んで店内を進む。


オムライスの他に作るのは、ハンバーグとポテトサラダに決定した。


私も眞紘くんも大好きなメニューというのが理由だ。


「花奏、ジャガイモ…この袋入りのでいい?」


「うん!あとは人参と玉ねぎと、それからレタスも入れるとシャキッとした歯ごたえも楽しめて美味しいんだよ!」


「へぇ、そうなんだ…!」


和やかに会話をしながら、食材をカゴに入れていく。


男の子とスーパーで夕ご飯の買い物するって新鮮だなぁ。


興味津々な様子で周りをキョロキョロ見ている眞紘くんが微笑ましくて、口元が緩んでしまう。


「ハンバーグと言えば、挽き肉も買わなきゃ…だよな?」


「うん、そうだね!」


精肉売場にやって来た私たち。


二人で挽き肉を選んでいた時だった。


「あれ?花奏ちゃん…?」


< 277 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop