幼なじみの隣で不器用な恋を
未来への誓い
常にドキドキしながらの買い物を終えた後、眞紘くんが予約してくれていたケーキの受け取りも済ませた私たち。
眞紘くんの住むアパートへと到着した。
二階の一番端のドアの前。
制服のポケットから鍵を取り出す姿を見ながら、私の鼓動は慌ただしく鳴り響く。
私、すごく緊張してる…。
小学校の頃まで、眞紘くんの部屋に普通に遊びに行ってたし、お泊まりだってした。
あの頃はドキドキしなかったし、むしろ、リラックスしてたような気がする。
恋に気付く前と気付いた後で、色々なことが変わるものなんだな…。
「鍵、開いたよ。花奏、入って?」
ドアを開けたままで立ってくれている眞紘くんに促されて、私は家の中へ。
心臓の音は相変わらず煩さを保っていて、落ち着かない。
ある程度、緊張するとは思ってたけど、ここまでとは思わなかったなぁ…。