幼なじみの隣で不器用な恋を
アイツは大切な存在
【眞紘side】
「眞紘くん、このアパートに引っ越して来たんだね…!こんなに近所だと思わなかったよ…。」
「たまたま、ここに空きがあったんだ。まあ、どうせなら土地勘ある場所がいいと思ってたし、良かったよ。」
「そうだね…。過ごしやすいもんね…。」
「ああ。それじゃあ、また後で。」
「うん、後でね…。」
入学式を終えて帰って来た俺たち。
アパートの前で花奏と別れる。
二階の一番端の部屋が、俺の新しい家。
帰宅して、リビングに入った途端…自然に頬が緩んでしまった。
3年ぶりか…。
アイツと再会できる日を楽しみにしてきたから、すげぇ嬉しい。
勢いよく、ぶつかってきたのは想定外だったけど…。
再び、この街に…
花奏の傍に戻ってくることが出来て良かった…。